現代怪異の使用凶器ランキング!

どうも、滅三川です。

今日は現代の怪異、都市伝説や怪談に登場する化け物達が、人を襲う時に使用されることの多い凶器のランキングを発表していきます。

参考図書は安里樹著作『日本現代怪異事典』。この本は、戦後の怪談話、都市伝説を大量に集めた事典です。

口裂け女からゾルタクスゼイアンまで多種多様な怪異が紹介されている本なんですが、索引も充実していて、なんと使用凶器で調べられる索引までついていたりします。

そこで、今回はたくさんの化け物に使われている武器を調べて、ベスト5を出してみました。それぞれの凶器の代表怪異もあわせて紹介していきます。

第5位 ハサミ

これはまず身近だというところも大きいですね。大抵、身近にある攻撃力のある道具というのはかぎられていますから。

ただ、それだけではなく、ハサミという道具の本来の目的でもある、「切断」というイメージも大きかったりするようです。

例えば、ハサミ男。

その名の通りハサミを持った怪人で、ハサミをチャキチャキ鳴らしながら現れ、子供を捕まえて巨大なハサミで手足を切り落としたり体を真っ二つにするといわれています。

また、パタパタという怪異もいます。

片手に鎌、片手に大きななハサミをもつ足のないオバケです。こいつに捕まると下半身を切り落とされ、自分もパタパタの仲間にされてしまうのだとか、なかなかおっかなくてユニークな怪異です。

第4位 斧

これも一般的な道具枠ですね。ただハサミよりも迫力のある道具で、まさに凶器という感じ。

実際、スプラッタホラーのような、話もよくあるようです。 例えば「かごめかごめ」の怪。

この歌自体いろんな都市伝説がありますが、その中には斧が出てくる話もあります。

深夜0時にかごめの歌(かーごめかごめ、かーごのなーかのってやつ)を歌うと、最後の「後ろの正面だあれ」で後ろを振りむくタイミングで斧が飛んできてその人の首をぶっ飛ばすという怪談です。

もうスプラッタなのかアクション映画なのかわからんですが、危険度はめっちゃ高いですよね。

また、斧にはもうひとつの側面もあります。それは普通に木こり道具という側面。

それにまつわる怪異も紹介しましょう。

最初は内容だけ説明して名前を伏せるので予想してみてください?

学校に出現する幽霊なんですが、その幽霊は木こりの幽霊だと思われ、ノコギリと斧を持っています。

そして、放課後、廊下を歩いている子供を見つけ、「そこを歩くと足を切るぞ」と脅かしてくるそうです。

しかしそこで慌てずに落ち着いて「足を切るな。木を切れ。」と返事すれば、その幽霊は森へ帰っていくそうです。

この怪異の名前、分かりましたか?

正解は「よさく」です。

子供の中で生まれた話なのか、大人が考えたおふざけ創作なのかはわかりませんが想像力が豊かですよね。

第3位 ナイフ

これはどちらかと道具というよりかは凶器というイメージのようで、使ってくる怪異もどこか不審者感というか殺人鬼っぽさのあるやつがいますね。

例えば包帯おじさん。

夜道に現れ、「この包帯を巻いてくれ」と言って包帯を押し付けてくるのですが、それを拒否するとナイフで刺されます。

リアルでいやですね……

また、言われた通り包帯を巻いたら、三ヶ月後に指が痛くなるそうです。 

それは果たして包帯おじさんのせいなのか?って感じもしますが……

第2位 包丁

定番です。凶器としても分かりやすいし、道具としても身近なんですから、怪談とか関係なくランクインしそうですからね。

そこで、あえて、一番ホラーチックな話を紹介します。

ある温泉旅館の話です。 その旅館の息子は、子供のころから女湯を覗くのが趣味で、いつしかそれだけでおさまらず、女子トイレの個室に隠しカメラをつけて盗撮するのが日課になっていました。

そんなある日、凄惨な事件がおこります。

トイレの個室から長髪の女性の死体が発見されたんです。その様子もかなり不審なもので、体全身を刃物のようなもので切り刻まれた姿だったそうです。

どう考えても「事件」なんですが、そのトイレに誰かが侵入した形跡は一切なかったため警察は自殺でかたづけてしまいました。

しかし、その個室は男が盗撮をしていた個室だったんです。

ビデオテープは警察がくるまえにこっそり回収しており、データは男の手の中にありました。

もちろん彼は最初はそのビデオを見るのを躊躇っていましたが、ついに好奇心に負けて再生してしまいます。

そこで見たものは、到底現実とは思えない光景でした。

被害女性が便座に座っていると個室上部にあった小窓、人間が入れるわけのないとても小さな窓ですが、そこからなにかが入ってきたんです。

よく見るとそれは身長30センチほどの小さな老婆で、手にはなんと包丁をもっていたそうです。

そしてその凶器を使い、女性を切りつけ、女性が倒れても馬乗りになり体を切り刻み、最後にまた小窓から逃げていきました。

それを見た男が呆然としていると、すぐ上の天井からゴトッと物音が……

というところで話は終わっています。包丁は人間の道具にも凶器にもなれば、昔から山姥など、妖怪の道具にも凶器にもなっています。使う人と使いようですね。

第1位 鎌

意外なようで口裂け女が使うイメージもあるので結構納得感もありますよね。

これは「刈り取る」といったイメージがあるのか、子供の足などを奪いにくる化けものが使ったりしていますし、その刈り取るイメージの派生とも言えますが知れませんがやはり死神のイメージも強いですね。

死神ばばあという、夢の中に現れて時間を尋ねてきて、それに答えると死神に変身し鎌で首をはねてくる怪異もいます。

また、子供を追いかけてくる怪異がとりあえずもってるなあという印象でした。まあ口裂け女もそうですし。

さらにそれらの派生なのか、めっちゃ足の速い怪異も結構鎌を使ってくる事が多いようなので最後にそいつらを2種ほど紹介。

まっすぐさん、こいつは夜の学校の廊下を、鎌をもってまっすぐ猛スピードでダッシュしているという怪異です。

みかんばばあ、こいつは森で出現する怪異で、基本的には座っており傍らに鎌を用意しているのですが、目があうとこれまた猛スピードで追いかけてきて、鎌とか関係なくみかんをぶん投げてくるそうです。

……みかんばばあの使用凶器はどちらかというとみかんなのでは?ということは置いておいて、カーブではスピードが緩まるという特徴があるようなので襲われた際には意識しましょう。

瞬足を履いてコーナーで差をつけるのがオススメです。 それでは!